私はふと足の方に視線を向けた。

「ねえ、それ…ケガ?」

 チラッと自分の足を見る堀川さん。

「あー、これ? 練習の時にねー、力み過ぎて足をくじいちゃったの」

 ハードル走の練習の時にハードルを飛び越えようとしたら足がもつれて激しく転倒したんだって。

 あまりにも激しい痛みで立てなかったところを天崎が走って来て抱き起こしてくれた。

 そしてそのまま、保健室におぶって運んでくれたらしい。