どうするもこうするもない。

明空は特上寿司をお腹いっぱい詰め込むと、心を鬼にして善行を為す決心をした。

「子供にできる仕事じゃないが……。

事情が事情だ。仕方ない。

ただし、準備だけはしろ」

各務はしぶしぶといった風情で、明空にゴーグルと銃を手渡した。

「いえ、これ?あの?」

「まず眼を保護しろ。攻撃はその後だ。

こいつはレミントンM700ライフル。

ボルトアクション方式で構造が単純だ。

そのため、精度・信頼性は抜群で素人のお嬢には最適だ」

「そうじゃなく!」

「何だ?ショットガンのほうがいいのか?

なら、レミントンM870があるがこれはポンプアクション方式だからな。

弾薬を1つづつ装填するから面倒なうえに、再装填に時間が掛かるぞ。

いいのか?」

「いいのか、じゃなくて!」