「孫が仕事しよう事務所に行きたかっちゃけど、

ようわからんで、ですねえ」

「お安い御用ですよ!

私もこの辺はよく知らないけど、一緒に探しましょうね!」

明空は最初は荷物だけを運んでいたのだが、

お婆さんがどうやら足を傷めていたようなので、

ついつい無理をしてお婆さんをおんぶしてみたのだ。

だが覚悟していたほど重くない。

拍子抜けするほど軽い。

腰も足も全然痛くならない。

お婆さんって、こんなに軽いんだな。

「I市から出て来たっちゃけど、

この辺はようわからんで、ですねぇ」