「ところで、明空よ。これからどこへ行くのだ?」

「はい、家に1日中いたら母に荒神さまのことがバレそうだし……。

このまま街に出て、困った人を捜して人助けをたくさんしようかな、と……」

「おお、なるほど!名案じゃ!

人が多ければそれだけ困っておる者も多かろうて。

まあ、家におって父君や母君の手助けを致すのも立派な善行だがの」

「いません」

「う?」