「うむ。そうじゃ」

「なぁんだよかった!

私はまた命でも取られるのかと思いました!

ああ、よかった!!

それで、あの……、

費用はおいくらぐらい掛かるんでしょうか?

私あまりお金は持ってない……」

明空はモジモジと語尾を濁した。

「再建費用のことは案じるな。

わしに当てがある。

だがな、ただ再建すればよいというものではない。

死せる《神》が蘇るには、

《清き心》と《浄めの手》が必要なのだ」