「どうじゃ?やっと合点が行ったかの?」

「……じゃあ、あ……、あなたは神さま……?」

「いかにも」

「でも、あの中に御神体なんて……」

「あったであろう。

格調高く気品に溢れ、

優美にして繊細な技巧を凝らした、

最高級の木彫りの木像が……」

「で、でも!あの時は命が懸かってて、

緊急避難で、

まったく悪気はなくて、

仕方なくて!!」

「……ああ、そちは何か?

御神体のことは覚えてない?」

「“しょんぼり”しないで下さいよ!

じゃあ何!?

私いま、神さまに祟られてるの!?」