始めようか、と西さんが言って、男性陣が別教室へと移動していった。私と愛香は早速各々の服に手を通す。
白のワンピースは、以前よりもリボンのボリュームが少し減って、その代わりレースの分量が増えていた。前よりさらに上品に、クラシックな雰囲気になっている。ちょっとだけこの前の撮影に使ったドレスに雰囲気が似ていた。私ってこんなイメージなのかな。
愛香のドレスは、背中がより深く空いて、さらに色気が際立つ。余計な装飾はほぼなくて、ラインのキレイさを最大限に見せるデザインだ。
着替え終わった私たちは、椅子に座って順番にメイクを施される。まだまだ勉強中、と宇野さんは謙遜するけれど、手際よく動く手つきは、プロの容子さんと比べても遜色なかった。小川さんとリサさんと、三人で相談しながら、私たちを見る間に変身させていく。
途中で着替え終わった男性陣が戻ってきて、リサさんはそちらを見に離れていった。西さんと二人、話し合う声を聞きながら、こちらも仕上げに入る。
愛香ははっきりラインを引いて強調した目元に、ゴールドのパウダーで仕上げて艶やかに。ウェーブを出した髪をわざとラフに束ねて、大輪の赤い花を添える。私は逆に、淡いピンクでふんわりとした質感に。編み込んだ髪型はあまりボリュームを出さず、小さな白い花を所々に散らす。最後に、愛香は真っ赤な、私は白の華奢なパンプスに足を入れる。
「うん、完璧。さっすが紗雪」
戻ってきたリサさんの言葉に、宇野さんが満足げに頷いた。
潤平くんは真剣な顔で、保志さんは余裕の笑みを浮かべて、それぞれ私と愛香を見ていた。注がれる視線に、気恥ずかしくなって愛香と二人で顔を見合わせる。
リサさんと西さんが、変更箇所を確認する。といっても、後は少しサイズの手直しをするだけみたい。
白のワンピースは、以前よりもリボンのボリュームが少し減って、その代わりレースの分量が増えていた。前よりさらに上品に、クラシックな雰囲気になっている。ちょっとだけこの前の撮影に使ったドレスに雰囲気が似ていた。私ってこんなイメージなのかな。
愛香のドレスは、背中がより深く空いて、さらに色気が際立つ。余計な装飾はほぼなくて、ラインのキレイさを最大限に見せるデザインだ。
着替え終わった私たちは、椅子に座って順番にメイクを施される。まだまだ勉強中、と宇野さんは謙遜するけれど、手際よく動く手つきは、プロの容子さんと比べても遜色なかった。小川さんとリサさんと、三人で相談しながら、私たちを見る間に変身させていく。
途中で着替え終わった男性陣が戻ってきて、リサさんはそちらを見に離れていった。西さんと二人、話し合う声を聞きながら、こちらも仕上げに入る。
愛香ははっきりラインを引いて強調した目元に、ゴールドのパウダーで仕上げて艶やかに。ウェーブを出した髪をわざとラフに束ねて、大輪の赤い花を添える。私は逆に、淡いピンクでふんわりとした質感に。編み込んだ髪型はあまりボリュームを出さず、小さな白い花を所々に散らす。最後に、愛香は真っ赤な、私は白の華奢なパンプスに足を入れる。
「うん、完璧。さっすが紗雪」
戻ってきたリサさんの言葉に、宇野さんが満足げに頷いた。
潤平くんは真剣な顔で、保志さんは余裕の笑みを浮かべて、それぞれ私と愛香を見ていた。注がれる視線に、気恥ずかしくなって愛香と二人で顔を見合わせる。
リサさんと西さんが、変更箇所を確認する。といっても、後は少しサイズの手直しをするだけみたい。