次の日も学校には行かなくちゃ行けないんだけどさ、
やっぱりつまらないわけ。授業も退屈だし。
でもね。しっかりノートをとっておけば、案外退屈しのぎにはなるんだよ。
勉強も上達するし一石二鳥みたいなもんさ。まあ、僕はそんなに要領は悪くないほうだから、次のテストも大丈夫だろうと思う。
油断は禁物だけどね。
そう。今日も、中央公園に行ってさ、あの例の少女とお話をしようと思うんだ。
なんか、ちょっと、あの子とのお喋りが楽しくなって。
ああ、早く授業が終わらないかなぁ。なんて考えていたんだ。
そう。中央公園で、少女と会うことが、こんなに楽しいなんて思わなかったから、
これたぶん、恋愛感情なんだろうね。
教室の窓の外に見える真っ青な空が、神聖なものに見えたよ。
春の風なんかが吹いていてさ、いつもは無機質なんだけど、最近は美しく思えるんだ。
僕の内面が変わったから、外の景色も、表情が変わったように見えるんだね。
それで、昨日とおなじように、授業が終わったら、また僕は中央公園に向かおうと思うんだ。
それでさ。ちょっと、ついでに告白でもしちゃおうか。
なんて考えてたんだ。不思議だよねぇ、名前も知らないのに。
なぜか物凄く惹かれるんだ。
足取りはいつもより遅くなったよ。
そう。今日、告白しよう!
って意気込むと、なんだか緊張する。
それで、僕はいよいよ中央公園の中に入ってさ、彼女を見つけたんだ。
「あっ。来てくれたんだ」
って嬉しそうにしてさ。本当に、彼女のような美しい人に出会えるなんて、ありがたいと思ったよ。