ベッドに寄りかかって、コンビニエンスストアでもらって来た無料の就職情報誌を捲る。
 就職情報誌、インターネットのサイト、職業安定所などなど。
 新卒で一年半勤めた会社が倒産してから毎日のようにチェックし、電話をかけ、履歴書を送っているものの、よい反応はほとんどない。なんとか面接まで辿り着いても、数日後には「お祈り」メールが届く。

(就活の悪夢が甦って来るよなぁ。多くは求めてないのになぁ)

 ふうぅっと溜め息を吐き、本間大吾は力なくごろんと転がった。背中がベッドの縁で擦れた。寝乱した毛布の端っこが落ちて来た。
 このところ正月にも帰省していなかったから、久しぶりの我が家、我が部屋はなんとなく居心地が悪い。
 だが、住んでいたワンルームは寮扱いだったから、会社消失と同時に契約は切れてしまった。
 新たに部屋を借りるにも、安定収入のない状態では心もとない。次の職場が決まるまで、実家に身を寄せるのが一番いいと思ってはいる。両親も焦らずに良い職場を探せばいいと言ってくれた。
 それでも、やはり、なんとなく落ち着かない。離れていた時間だけ、我が家とも心が離れてしまったのかもしれない。

 ふわあぁともう一度溜め息を吐こうとしたら、微かなノックに続けてドアが開いた。