守るためなら、殴られましょう! 田中穣

「穣!!!」

えっ…。

「木々葉……」

僕の部屋のドアを開けた木々葉が、驚いた顔をしている。

「穣……。
その体のアザ……どうしたの?」

木々葉がワイシャツの隙間から見える僕の体の無数のアザを見て言う。

「これは………。
柔道部の…練習……に…つきあわされて……」

柔道なんて一回もやった事ないよ……。

「柔…道部?」

「……うん」

おかしいよな?

運動苦手な僕が柔道なんて…。

「用事って、それ?」

「えっ? あっ……う、うん……」

用事があるから先に帰るように言ったんだったな……。

「私に帰って欲しかったのは……。
そのアザのせい?」

「心配……するだろ?」

バレてない…のか?

木々葉が部屋に入ってくると、僕に近づいてきて。

やっぱりバレて…。

僕の目の前で止まる。

「当然でしょ!」

そして、木々葉が可愛い笑顔を見せる。

バレてない!!!

明日、謝る必要もなくなった!!!

良かった…。