「じゃあ、私帰るね!」

木々葉は可愛い笑顔でそう言うと、僕の顔から両手を離して、僕に背を向ける。

「帰らないで!
欲しい……」

「何で?」

木々葉が僕に背を向けたまま言う。

「それは……」

「また明日…」

「僕からキスしたい!!!」

言ってしまっ…。

「分かった!」

「んっ?」

木々葉が僕の目の前に来ると。

「して……」

唇をつき出す。

「うん……」

僕は木々葉のつき出された唇に、自分の唇を重ね…。

「田中!!!」

玄関のドアの方から男の大声が聞こえてきて、見ると。

「チャンピオン……」

僕をにらみつけるチャンピオンが居た。

「お前……緑島と…付き合ってるのか?」

「将来、結婚するんです!
ね?」

「うん!」

頷いてしまった……。


「どうぞ…。僕を殴って下さい」

木々葉を守るためなら、殴られましょう!