「これからも何もしてこないよ。
坊主頭と同じ理由なはずだから」

「坊主頭?」

木々葉は坊主頭を覚えてないようだ。

「小学1年生の時に木々葉がフッた相手…」

そうだよ! フッた相手!!!

「チャンピオンはどうした?」

「チャンピオン?」

木々葉は誰の事か分からないみたいだ。

「最近フッた相手だよ!
さっき会ったはずだぞ? これからは一緒に登校して、帰宅するって…」

「あ~。3年の先輩だよね。
断って、置いてきた」

今ここに居るって事は……そういう事だよな…。

「話は…ちゃんと……」

「“俺はボクシングの全国大会で優勝した事があります。だから、あなたが学校に登校する時、家に帰宅する時、いや、一生、あなたを守ります!!!”」