「うわぁ。蒼空やっぱほんまに天才やわ。絵だけはやけど!!」 オレは8年ほど前、この言葉がやけに好きだった。 いや、今思えばそんな台詞を大声で、しかもここ神奈川で早口の関西弁を喋っていた少女の事が好きだったのかも知れない。 少なくともその頃のオレは、その言葉のために生きていた。