第14話 ライバルららぽち登場
8月上旬、ピンキーダイナマイトのメンバーは高知県のご当地アイドルららぽちを偵察に行っていた。ららぽちはピンキーとは違い芸能事務所に所属する本当の意味でプロのアイドルグループである。メンバーは自分達以外のアイドルグループを初めて目の当たりにする事となる。切っ掛けは地元TV出演の際、笹井プロデューサーから地元には他にもアイドルグループが居るよと教えて貰った事が切っ掛けだった。今日はその地元グループららこちが大型ショッピングモールで定期ライブを行うとの事で、メンバーは盗める所は盗んでグループの参考にしようと躍起になっていた。
明日香「ここね。さぁ一体どんなグループなのかお手並み拝見と行こうじゃない」
沙也香「たぶん、私達より歌唱力やダンスの実力は圧倒的に上だと思うよ」
ささもっちゃん「そうですかねぇ?ピンキーも地獄のダンスレッスン強化合宿をやったじゃないですか。地方アイドルなんてお芋食べてオナラしてる感じですよ。多分」
友子「それにうちらは5000万回の再生回数を叩きだしたグループですからねぇ。全部友子がやった訳ですが……」
まゆみ「偉そうに言わないの、友子ったらもう」
奈緒「地方アイドルだからって舐めて掛からない方が良いかもよ。とんでもない逸材がいたりする可能性が有るからね」
メンバーは軽く変装をしてショッピングモールの1階の広場に居たが、周りにはファンと思われる人達が30人ほど居た。時刻は19時5分前である。この後、19時からららぽちのステージが始まろうとしていた。
まゆみ「意外に人少ないですね。私達のデビュー路上ライブは告知も沢山してだけど、1000人ぐらいは居たのにな」
友子「これだけの人数でやっていけんのかな、ららぽちの事務所は。友子電撃移籍してあげようかな」
沙也香「要らないって言われるよ、多分ね」
友子「ヒドイよ。ぐすん」
奈緒「さぁ、始まるよ!」
そして、19時になったその時、ファンの歓声に答えてららぽちが可愛らしく登場すると、いきなりSEが流れだした。同時にやったぁ~とか来たぁ~というファンの怒号にも似た叫びが木霊した。
ファン1「うぉぉぉぉ!!リンちゃん行くぞぉ~」
ファン2「きゃあぁぁぁ!!華ちゃ~ん」
ファン3「いったらんか~い!!さっちゃん」
リン「ありがと、一曲目!聞いて下さい!」
華「フューチャーマイン!!」
桜「掛け声宜しく!」
その瞬間、激しいリズムが流れ出しららぽちの3人はキレのあるダンスを踊りだした。それと同時にファンも何か掛け声のような合いの手を入れ始める。
ファン達「よっしゃ~!ミョーホントゥスケ、化繊飛除去、ジャアージャアー、ファイボォ、ワイパァー」
ららぽち「最高の時に~君と居たい~♪感じてよ~穴が開くほど~見つめて♪」
その光景は正に一体感というに相応しくピンキーメンバーを驚愕させた。
明日香「地方アイドルってこんなに出来る者なのね。驚いたわよ私」
奈緒「華があるなぁ~あの子達こんなに歌もダンスも上手いなんてね」
ささもっちゃん「前言撤回宣言20xx年、後悔したので辞世の句を此処に書くに至りけり」
奈緒「ささもっちゃん、何も死ぬ事は無いぞ。見ようぞこの子達の舞台を」
ささもっちゃん「ははぁ~」
友子「ささもっちゃん意味が分かんないよ」
まゆみ「それだけ凄いって事よ、友子」
こうして、1曲が終わる頃にはショッピングモールの2階3階からもららぽちは注目を集めるのだった。
リン「今日は集まってくれて有難う。ららぽちリーダーのリンでぇ~す!」
ファン「リンちゃん最高!絶対結婚しようなぁ~」
華「おなじくららぽちの華でぇ~す!」
ファン「華ちゃ~ん!今日も可愛いよぉ!」
桜「さっちゃんはね、桜って言うのさホントだよ」
ファン「桜ぁ~!桜が一番可愛いよ!」
ららぽちのMCが始まって何曲かの曲が披露されて、時間が経った頃に衝撃は突然やって来た。
リン「そういえばねぇ、今日はビックリすることが有るがよ」
ファン「何~?」
華「それはですね、何時もは余り私達女性ファンが居ないんですが、今日は何と女性の方があちらに居らっしゃるんですねぇ~」
ファン「やったぁ~」
桜「しかもなんと有名人なんですよ。皆さ~ん!」
ファン「ざわざわ」
そうすると、ファンの人のみならずショッピングモールの人達の殆どが、ピンキーメンバー6人に注目を注いだ。メンバー達は焦り出すが逃げ出す暇も無かった。
リン「なんとあそこにいらっしゃるのは皆さんもご存じ、地元を賑わせているアイドルグループピンキーダイナマイトのメンバーさん達でぇ~す!」
お客さん「えぇぇぇぇ!!!!!!!」
明日香「やばいわよ。敵に見つかったわ」
沙也香「超注目集めているんですけど」
ささもっちゃん「注目ドンと来~い!わ~い!!」
友子「あたしのだよ。全部友子のスポットライト!!」
まゆみ「恥ずかしい!というか何、人の背中に隠れてるんですか」
奈緒「わぁ~、広い背中」
まゆみ「嫌いです。酷いですよ。しくしく」
奈緒「御免ね。嘘だよ嘘」
この瞬間ピンキーメンバーは針の筵状態になってしまう事になった。どういう思惑があったか分からないメンバーは戦々恐々としたが事態は思ったよりもフレンドリーな方向へと流れる。
リン「私達は皆と同じでピンキーダイナマイトが大好きで、さっき見かけた時、心臓止まるかと思ったがよ」
華「華もサインして欲しいぐらい大好きだよ。さっちゃんは?」
桜「さっちゃんはピンキーの2期生になりた~い!!」
リン「と言う訳なので、ピンキーダイナマイトのメンバーの方ステージへ上がってくれませんか?」
明日香「上がるしかなさそうね。この雰囲気」
沙也香「そうだね」
ピンキーメンバーはファンの間を通り抜け、ステージに上がる事になった。ららぽちはピンキーメンバーを招き入れるとマイクを向けて来た。
リン「今日はどうしてここにピンキーダイナマイトのメンバーさんが来ているの?」
明日香「私達より先輩なるららぽちさんのステージを一度見ておきたかったからです」
ささもっちゃん「凄い一体感でしたね」
友子「友子は感激で~す」
華「有難う御座います。私はピンキーの大ファンですよ。歌も踊りも楽しいから」
まゆみ「それはとてもうれしいです」
桜「ウチの事務所の社長も是非ピンキーをウチで預かりたいと言ってましたよ」
奈緒「そうですか。う~わんわん。くぅ~ん。お手」
沙也香「いや奈緒ちゃんペットとしてでは無くだな」
一同「あははは」
何度か会話のやり取りをするとピンキーとららぽちは仲良くなることが出来たのだった。ららぽちはメンバーが大学2年生ではっちゃけたトークが売りの20歳のリンと、高校3年生でおばかな18歳の華と、高校1年生で少し天然な16歳の桜の三人からなるアイドルユニットである。ファンの数はピンキーに比べれば少ないが、高知県の地元を代表するアイドルで今から3年前に結成され、アイドルとしては長めのキャリアを持つグループだ。メンバーチェンジは1度も無く、またファンからの信頼も厚い。アイドルグループの先輩として、そして良きライバルとしてこれからも仲良く居て欲しいとピンキーメンバーは思い、この日は帰って行ったのだった。
8月上旬、ピンキーダイナマイトのメンバーは高知県のご当地アイドルららぽちを偵察に行っていた。ららぽちはピンキーとは違い芸能事務所に所属する本当の意味でプロのアイドルグループである。メンバーは自分達以外のアイドルグループを初めて目の当たりにする事となる。切っ掛けは地元TV出演の際、笹井プロデューサーから地元には他にもアイドルグループが居るよと教えて貰った事が切っ掛けだった。今日はその地元グループららこちが大型ショッピングモールで定期ライブを行うとの事で、メンバーは盗める所は盗んでグループの参考にしようと躍起になっていた。
明日香「ここね。さぁ一体どんなグループなのかお手並み拝見と行こうじゃない」
沙也香「たぶん、私達より歌唱力やダンスの実力は圧倒的に上だと思うよ」
ささもっちゃん「そうですかねぇ?ピンキーも地獄のダンスレッスン強化合宿をやったじゃないですか。地方アイドルなんてお芋食べてオナラしてる感じですよ。多分」
友子「それにうちらは5000万回の再生回数を叩きだしたグループですからねぇ。全部友子がやった訳ですが……」
まゆみ「偉そうに言わないの、友子ったらもう」
奈緒「地方アイドルだからって舐めて掛からない方が良いかもよ。とんでもない逸材がいたりする可能性が有るからね」
メンバーは軽く変装をしてショッピングモールの1階の広場に居たが、周りにはファンと思われる人達が30人ほど居た。時刻は19時5分前である。この後、19時からららぽちのステージが始まろうとしていた。
まゆみ「意外に人少ないですね。私達のデビュー路上ライブは告知も沢山してだけど、1000人ぐらいは居たのにな」
友子「これだけの人数でやっていけんのかな、ららぽちの事務所は。友子電撃移籍してあげようかな」
沙也香「要らないって言われるよ、多分ね」
友子「ヒドイよ。ぐすん」
奈緒「さぁ、始まるよ!」
そして、19時になったその時、ファンの歓声に答えてららぽちが可愛らしく登場すると、いきなりSEが流れだした。同時にやったぁ~とか来たぁ~というファンの怒号にも似た叫びが木霊した。
ファン1「うぉぉぉぉ!!リンちゃん行くぞぉ~」
ファン2「きゃあぁぁぁ!!華ちゃ~ん」
ファン3「いったらんか~い!!さっちゃん」
リン「ありがと、一曲目!聞いて下さい!」
華「フューチャーマイン!!」
桜「掛け声宜しく!」
その瞬間、激しいリズムが流れ出しららぽちの3人はキレのあるダンスを踊りだした。それと同時にファンも何か掛け声のような合いの手を入れ始める。
ファン達「よっしゃ~!ミョーホントゥスケ、化繊飛除去、ジャアージャアー、ファイボォ、ワイパァー」
ららぽち「最高の時に~君と居たい~♪感じてよ~穴が開くほど~見つめて♪」
その光景は正に一体感というに相応しくピンキーメンバーを驚愕させた。
明日香「地方アイドルってこんなに出来る者なのね。驚いたわよ私」
奈緒「華があるなぁ~あの子達こんなに歌もダンスも上手いなんてね」
ささもっちゃん「前言撤回宣言20xx年、後悔したので辞世の句を此処に書くに至りけり」
奈緒「ささもっちゃん、何も死ぬ事は無いぞ。見ようぞこの子達の舞台を」
ささもっちゃん「ははぁ~」
友子「ささもっちゃん意味が分かんないよ」
まゆみ「それだけ凄いって事よ、友子」
こうして、1曲が終わる頃にはショッピングモールの2階3階からもららぽちは注目を集めるのだった。
リン「今日は集まってくれて有難う。ららぽちリーダーのリンでぇ~す!」
ファン「リンちゃん最高!絶対結婚しようなぁ~」
華「おなじくららぽちの華でぇ~す!」
ファン「華ちゃ~ん!今日も可愛いよぉ!」
桜「さっちゃんはね、桜って言うのさホントだよ」
ファン「桜ぁ~!桜が一番可愛いよ!」
ららぽちのMCが始まって何曲かの曲が披露されて、時間が経った頃に衝撃は突然やって来た。
リン「そういえばねぇ、今日はビックリすることが有るがよ」
ファン「何~?」
華「それはですね、何時もは余り私達女性ファンが居ないんですが、今日は何と女性の方があちらに居らっしゃるんですねぇ~」
ファン「やったぁ~」
桜「しかもなんと有名人なんですよ。皆さ~ん!」
ファン「ざわざわ」
そうすると、ファンの人のみならずショッピングモールの人達の殆どが、ピンキーメンバー6人に注目を注いだ。メンバー達は焦り出すが逃げ出す暇も無かった。
リン「なんとあそこにいらっしゃるのは皆さんもご存じ、地元を賑わせているアイドルグループピンキーダイナマイトのメンバーさん達でぇ~す!」
お客さん「えぇぇぇぇ!!!!!!!」
明日香「やばいわよ。敵に見つかったわ」
沙也香「超注目集めているんですけど」
ささもっちゃん「注目ドンと来~い!わ~い!!」
友子「あたしのだよ。全部友子のスポットライト!!」
まゆみ「恥ずかしい!というか何、人の背中に隠れてるんですか」
奈緒「わぁ~、広い背中」
まゆみ「嫌いです。酷いですよ。しくしく」
奈緒「御免ね。嘘だよ嘘」
この瞬間ピンキーメンバーは針の筵状態になってしまう事になった。どういう思惑があったか分からないメンバーは戦々恐々としたが事態は思ったよりもフレンドリーな方向へと流れる。
リン「私達は皆と同じでピンキーダイナマイトが大好きで、さっき見かけた時、心臓止まるかと思ったがよ」
華「華もサインして欲しいぐらい大好きだよ。さっちゃんは?」
桜「さっちゃんはピンキーの2期生になりた~い!!」
リン「と言う訳なので、ピンキーダイナマイトのメンバーの方ステージへ上がってくれませんか?」
明日香「上がるしかなさそうね。この雰囲気」
沙也香「そうだね」
ピンキーメンバーはファンの間を通り抜け、ステージに上がる事になった。ららぽちはピンキーメンバーを招き入れるとマイクを向けて来た。
リン「今日はどうしてここにピンキーダイナマイトのメンバーさんが来ているの?」
明日香「私達より先輩なるららぽちさんのステージを一度見ておきたかったからです」
ささもっちゃん「凄い一体感でしたね」
友子「友子は感激で~す」
華「有難う御座います。私はピンキーの大ファンですよ。歌も踊りも楽しいから」
まゆみ「それはとてもうれしいです」
桜「ウチの事務所の社長も是非ピンキーをウチで預かりたいと言ってましたよ」
奈緒「そうですか。う~わんわん。くぅ~ん。お手」
沙也香「いや奈緒ちゃんペットとしてでは無くだな」
一同「あははは」
何度か会話のやり取りをするとピンキーとららぽちは仲良くなることが出来たのだった。ららぽちはメンバーが大学2年生ではっちゃけたトークが売りの20歳のリンと、高校3年生でおばかな18歳の華と、高校1年生で少し天然な16歳の桜の三人からなるアイドルユニットである。ファンの数はピンキーに比べれば少ないが、高知県の地元を代表するアイドルで今から3年前に結成され、アイドルとしては長めのキャリアを持つグループだ。メンバーチェンジは1度も無く、またファンからの信頼も厚い。アイドルグループの先輩として、そして良きライバルとしてこれからも仲良く居て欲しいとピンキーメンバーは思い、この日は帰って行ったのだった。