練習後、帰り支度をしていると、

ピコン
メールだ。

ん?
真奈のお母さんからだ。

途端にイヤな予感がした。

きっと、何かあった。こんな時間にいきなり、それも本人ではなくお母さんからのメールなんて・・・

まず深呼吸をして、ギュッと右手を握りしめ、
エイッ。
立てた人差し指で携帯をタッチした。

『真奈が倒れてしまい、病院にいます』

ええ?
やっぱりかあ。

「ごめん、俺急用が出来たから先に帰る。遅くなるかもって、ばあちゃんにも言っといて」
側にいた愛瑠萌に断り、俺は病院に向かった。