「今日という日は二度と来ない。明日でいいやと投げて後々後悔する結果なら、昨日を、今日を、数時間前を、一分一秒を大切に楽しく生きた方が絶対いいじゃん。僕の人生にとって一番大切で、特別な日は今日しかない」
 高校一年生・雪路の目の前に現れたのは、遠くへ引っ越した幼馴染み・天馬だった。三年ぶりの再会に動揺を隠せない雪路に、天馬は「キーホルダーの持ち主を一緒に探そう」と誘われ、言われるがままに彼とキーホルダーの持ち主である【しーちゃん】を探すことになる。
 久々の再会でいろんな話をしていくうちに、雪路は天馬に違和感を覚えて――?
 「夢なら覚めないで」と願っても、明日はやってくる。今日という日を後悔したくない天馬の謳う「今日じゃないといけない特別な日」とは? タイムリミットの【夕方の五時】までに持ち主を探せるのか? 天馬が現れた本当の理由は一体?
 最高で最後の相棒との、我儘を叶える話。