暗くなった視界の中、ドンッとした衝撃と同時に全身に痛みが生じた。
「いててて」
目が覚めて、起き上がると玄関であるはずの景色がなぜだか学校の中の階段の前の景色に変わっていた。
「いたー…え?」
隣で同じく痛みの中から起き上がった梨花も同じ反応をしていた。
「なんで、ここに?」
「…まさか」
梨花は慌ただしく鞄を探り、スマホの画面を見て驚がくした。
「うそ、本当に…」
気になって隣から覗き見ると、日付がちょうど1年半前に変わっていた。
窓の外で枯れ木だったはずの木も緑の葉を茂らせている。
「え、なんで」
「行かないと!」
俺がまだ混乱に陥っている中、梨花が走って教室へと向かっていった。
「ちょっと、梨花!」
俺も慌てて追いかけた。