息を切らしながら、学校に着くと急いで梨花の靴箱を確認した。
既に外靴は無くなっていた。
電話をかけてみるものの、繋がらない。
「新田!」
ちょうど通り掛かった新田に声を掛けた。
「梨花がどこにいるか知らない?」
「…梨花は多分、近くの公園にいると思うけど」
「ありがとう!」
そう言って再び駆け出した。