終章



閻魔に玉藻前の身柄を預けた後、俺と茨木と閻魔で俺の今回の活躍を語る会が始まった。
「閻魔、今回のお前の判断は見直したぜ」
俺が珍しく閻魔を褒めると閻魔は苦笑を浮かべながら自身の頭をかいた。

「いやぁ、まさか玉藻前がいるとは思ってなかったのじゃ」
「「はい?」」
衝撃な言葉に俺と茨木は思わず聞き返してしまった。

「最近、『獄卒達が1番上がまともに仕事しないからそろそろさせて下さい!』って言ってきたから……ちなみに、茨木童子は酒呑童子の巻き込みをくらっただけじゃよ」

……あんのぉ……くそ鬼共……
めちゃくちゃいい感じに終わろうとしたのに、思わぬカミングアウトで俺のテンションはだだ下がりした。

その後、俺のパワハラが数年間続いたというのはまた別のお話で。