約束の時間の5分前、駅前のオブジェへ行くと既に彼女が待っていた。驚くほど早くこちらに気づいて、手を振ってくる。
僕も軽く手を上げつつ、彼女との距離を縮める。心臓の鼓動が、だんだんと早まるのを感じた。
「おはよう」
言ってから、この時間だとおはようではないかと、自分一人で恥ずかしくなる。
「おはようございます」
彼女はクスリと笑って言う。笑ってくれたことで、落ち着くことができたし、嬉しかった。
「じゃあ、行こっか」
「はい」
僕たちの、初めてのデートが始まった。
チェックした映画館は、ここから歩いて10分くらいかかる。
自分の住んでいる方とは反対だけれど、何度か通ったことはあったから迷わずに済んだ。
ちなみに、これも昨日聞いた話だけど、山岸さんは1カ月ほど前からこの街で一人暮らしを始めたそうだ。
なんでそんな微妙な時期からとは思ったが、きっと何か事情があるのだろうと、気にしないことにした。
僕も軽く手を上げつつ、彼女との距離を縮める。心臓の鼓動が、だんだんと早まるのを感じた。
「おはよう」
言ってから、この時間だとおはようではないかと、自分一人で恥ずかしくなる。
「おはようございます」
彼女はクスリと笑って言う。笑ってくれたことで、落ち着くことができたし、嬉しかった。
「じゃあ、行こっか」
「はい」
僕たちの、初めてのデートが始まった。
チェックした映画館は、ここから歩いて10分くらいかかる。
自分の住んでいる方とは反対だけれど、何度か通ったことはあったから迷わずに済んだ。
ちなみに、これも昨日聞いた話だけど、山岸さんは1カ月ほど前からこの街で一人暮らしを始めたそうだ。
なんでそんな微妙な時期からとは思ったが、きっと何か事情があるのだろうと、気にしないことにした。