◆◇◆◇
電車に十分ほど揺られ、高校の最寄り駅に到着した。
今月の第一日曜日には、涼香とここで待ち合わせして街に繰り出したが、今日はひとりなので何とも変な心地がした。
そもそも、紫織は単独で遠出をすることが稀なのだ。
しかも今の格好は、この街中ではさらに浮いて見える。
(やっぱ、もう少し考えれば良かったかも……)
そう後悔してもあとの祭りだ。
とはいえ、無理に薄着をしたとしても、それはそれで、もっと厚着をしてくれば良かった、と思ったに違いない。
(我ながらめんどくさい……)
紫織は小さく溜め息を漏らすと、足早に歩いた。
電車に十分ほど揺られ、高校の最寄り駅に到着した。
今月の第一日曜日には、涼香とここで待ち合わせして街に繰り出したが、今日はひとりなので何とも変な心地がした。
そもそも、紫織は単独で遠出をすることが稀なのだ。
しかも今の格好は、この街中ではさらに浮いて見える。
(やっぱ、もう少し考えれば良かったかも……)
そう後悔してもあとの祭りだ。
とはいえ、無理に薄着をしたとしても、それはそれで、もっと厚着をしてくれば良かった、と思ったに違いない。
(我ながらめんどくさい……)
紫織は小さく溜め息を漏らすと、足早に歩いた。