学校もあと一週間で冬休みへと入る。
それに加え、クリスマスも近付いているため、周囲ではクリスマスの過ごし方やプレゼントの話題で持ちきりとなっていた。
「最近、ずーっと女共の甲高い声ばっか聴いてる気がする」
放課後、冷えきった廊下を歩きながら、涼香はうんざりとばかりにぼやいていた。
「まあ、仕方ないんじゃない? 女の子達にとって、クリスマスは一大イベントなわけだし」
そう言いつつ、紫織も実は涼香と全く同じことを考えていた。
もちろん、紫織だって女の子だから、クリスマスを全く意識していないわけではない。
しかし、周りの目も気にせず、キャアキャア騒ぐ姿を見ていると、自分まで彼女達と同類に思われたくない、と少々引いてしまう。
ちなみに今、紫織と涼香は図書室に向かっている。
本当は教室に残るつもりだったのだが、涼香が先ほど口にした通り、そこにはまだ、クリスマスのことで盛り上がっている女子生徒が居座っていたので、コートを着込み、カバンを持って移動することとなった。
耳障りな声は聴きたくないし、何より、その場にいたらお喋り好きの彼女達がふたりに近付いて来ないとも限らない。
(口が軽そうだしな……)
際限なく話し続ける彼女達の姿を想像しながら、紫織は思わず苦笑いした。
それに加え、クリスマスも近付いているため、周囲ではクリスマスの過ごし方やプレゼントの話題で持ちきりとなっていた。
「最近、ずーっと女共の甲高い声ばっか聴いてる気がする」
放課後、冷えきった廊下を歩きながら、涼香はうんざりとばかりにぼやいていた。
「まあ、仕方ないんじゃない? 女の子達にとって、クリスマスは一大イベントなわけだし」
そう言いつつ、紫織も実は涼香と全く同じことを考えていた。
もちろん、紫織だって女の子だから、クリスマスを全く意識していないわけではない。
しかし、周りの目も気にせず、キャアキャア騒ぐ姿を見ていると、自分まで彼女達と同類に思われたくない、と少々引いてしまう。
ちなみに今、紫織と涼香は図書室に向かっている。
本当は教室に残るつもりだったのだが、涼香が先ほど口にした通り、そこにはまだ、クリスマスのことで盛り上がっている女子生徒が居座っていたので、コートを着込み、カバンを持って移動することとなった。
耳障りな声は聴きたくないし、何より、その場にいたらお喋り好きの彼女達がふたりに近付いて来ないとも限らない。
(口が軽そうだしな……)
際限なく話し続ける彼女達の姿を想像しながら、紫織は思わず苦笑いした。