須賀が話しかけてくる

「水野さんはさ、彼氏とかいるの?」

「急にどうしたの?」

「実は一年の時からずっと話してみたいと思ってて、今回怪我は悪かったけど話せるようになれて嬉しいというか」

「そんな私なんて、須賀くんこそモテるでしょ、男バスはモテるって聞いたことあるよ」

「まあモテなくはないけど」

照れる

(否定しないんだね)

「水野さん、可愛いし、スタイルいいし、ずっといいなって思ってて、もしよかったら付き合って欲しいなって」

(スタイルねー、どうせまた胸目あてか)

「ごめんなさい、私まだ須賀くんのことよく知らないし、嫌いとかじゃなくてまだ友達としか思えないかな、お付き合いまでは…ごめんなさい」

頭下げる

「あっ、うんわかった、また話していい?」

「それはもちろん、じゃあここで、バイバイ」

須賀はしばらく立っていた

(告るの早すぎたかなー)



亜希はお風呂をすましてベッドに横になっていた

(須賀くんねー、悪い人じゃないと思うけどちょっとまだ少ししか話してないのによくわかんないよ)


ピンポーン
「亜希の足治った?、あっこれお土産」

和稀の母が渡す

基本お互いの家のほうが料理を出す、母同士で決めてるルールがあるらしい

「治ったよ、たいしたことなくてよかったよ、あっ和稀、亜希降りてこないから寝てるかも、起こしてきて」

「ん」

二階に上がっていく

「亜希」

ドアあけるとビーズクッションに座りベッドに頭をつけて寝ていた

「亜希、メシ、起きろ」

亜希をじーっと見る、反応なし
和稀は亜希に近づいて亜希の胸をそっと触る

(おー、相変わらずタプンタプンだ)

そーっと後ろから手をまわし掴む

「あっ……」

亜希は目を覚まして自分の口をおさえる

「あたし……今」

「うん、感じてたね(笑)」

亜希は真っ赤になる

「おりるぞ、メシ」

和稀は部屋からでていった

「亜希起こしたよ、寝てた」

「ありがと」

『ドン』階段から音がした、みんながかけよる

「痛い~、一段踏み外した」

亜希はしりもちをついていた

「何やってるの、亜希」

「大丈夫よ」

「和稀、運んで」

「いやー無理だろ、重いし」

亜希の手を引っ張って立たす

「試合近いんだから怪我はするなよな」

「うん」

全員で乾杯する

「和稀、新人戦のコメント作ったの?」

「まだ、月曜まで」

「なんでうちの子がキャプテンになったのかしら」

「俺が一番うまいから」

「上手いからキャプテンとは限らないでしょ」

「和稀のことだからうまいからキャプテンやれよっておだてられたんだろう」

和稀父、多分そうだと私も思う、亜希はうんうんとうなずく

「なんとかやってるから大丈夫だよ、あっこれうまい」

「和稀、それ好き?亜希も好きなのよ」

「うまい」

明太子入り卵焼きをパクパク食べていた

「今度亜希のお弁当入れる時に持たせてあげるわよ」

「うん、やったー」

「あたしは巻くのめんどくってついスクランブルにしちゃう(笑)」

「そっか何でも巻いちゃうな、ほうれん草とかシーチキンとか」

「俺卵焼き好きなんだ~、ご飯おかわり」

「よかったわ」

母はご飯をつぎにいく

「亜希は作れんの?」

「上手く巻けない」

「何が作れんの?」

「知らない、ごちそうさま」
二階へあがっていった