「じゃあ、帰ろうか」 「そうだね」 「あの、聖夜くんっ」 隣にやって来て、目を合わせる。 「あ、明日っ、お金返すからっ!」 俺は少し考えて、 「いらない。その代わり、いつかちゃんとお礼してもらうから」 その方がいい。 今日だってこんなハプニングが起きたけど、楽しかった。 また一緒な時間を過ごせればそれでいい。