「は、はあ?」
茶化すように聞いて、ニヤついた顔で俺をジロジロ見る。
「なに? 気持ち悪いよ」
「そんな事言うなよ~」
笑いながら俺の肩に腕を回す。
あんまりこういうノリ、好きじゃないんだけど……。
「聖夜!」
瑞希の呼ぶ声で、俺は海斗から離れた。
「なに?」
「さつきの家行こう。さっき先生に聞いたらさつき早退したって」
「うん、行く」
やった、会える。
会って、ちゃんと謝るんだ。
……ついでに連絡先も聞こう。
「ねぇ、俺も行っていい?」
自分で自分を指差し、海斗はいつもの笑顔で言う。
「いいよね?」