桜都がアトリエを出たときには、
すっかり外は暗くなっていた。

桜都はさっき描いた絵を大切に持って、
ダイニングにいる母のもとへ駆けた。
早く、母にその絵を見てほしかった。

けれど、ダイニングのドアを
開けようとしたところで止まった。

やっぱり、母に見せるのは
惜しいと思ったからだ。

桜都はダイニングには入らず、
その足で自分の部屋へと向かった。


桜都はその絵を自分の勉強机に置いて、
しばらく眺めていた。


きっとまた会えるよね、、。



そう思って、しばらくしたらまた
ダイニングへと向かった。