突然体のオモリがなくなった私は午前中の体育でおおはしゃぎしていた。
今日の授業はバスケット!
朝のうちに走り回って汗をかくのは何年ぶりだろう。
運悪く午前中体育の授業が入っている日に限って、夢を見ることが多かった。
「咲弥ちん! 超たのしぃ!!」
点数係りの咲弥へ向けて大きく手を振る。
咲弥は飴玉を頬張りながら「『ちん』いうなっ!!」と怒鳴った。
「ちょっと夢花ちゃん、パスまわしてよ!!」
同じチームの仲間にそういわれた瞬間、私は高く高くジャンプした。
「いけ!! スリーポイントシュート!!」
大きく弧を描いて跳ぶボール。
何人かの子がジャンプしてそれを止めようとするが、届かない。
スポンッ!
気持ちよく、ボールがゴールへと吸い込まれていった。
「ナイス夢花!」
咲弥の声援が響く。
その瞬間、試合終了の笛が鳴り響いた。
「なんだぁ? もう終わり?」
不満そうな顔をする私に、「つーか、夢花しかポイント入れてないから! パスも回さず散々好き勝手遊んで『もう終わり』はないっしょ!」と、するどい突っ込みが入る。
だって、すごく楽しかったんだもん。
「やっぱ夢花すごいよ。うちのチーム一点も取れずに完敗だし」
「そうだよねぇ。なんで急に体戻ったりしたの?」
あぁ……。
そうだね。
「なんでだろ?」
今日の授業はバスケット!
朝のうちに走り回って汗をかくのは何年ぶりだろう。
運悪く午前中体育の授業が入っている日に限って、夢を見ることが多かった。
「咲弥ちん! 超たのしぃ!!」
点数係りの咲弥へ向けて大きく手を振る。
咲弥は飴玉を頬張りながら「『ちん』いうなっ!!」と怒鳴った。
「ちょっと夢花ちゃん、パスまわしてよ!!」
同じチームの仲間にそういわれた瞬間、私は高く高くジャンプした。
「いけ!! スリーポイントシュート!!」
大きく弧を描いて跳ぶボール。
何人かの子がジャンプしてそれを止めようとするが、届かない。
スポンッ!
気持ちよく、ボールがゴールへと吸い込まれていった。
「ナイス夢花!」
咲弥の声援が響く。
その瞬間、試合終了の笛が鳴り響いた。
「なんだぁ? もう終わり?」
不満そうな顔をする私に、「つーか、夢花しかポイント入れてないから! パスも回さず散々好き勝手遊んで『もう終わり』はないっしょ!」と、するどい突っ込みが入る。
だって、すごく楽しかったんだもん。
「やっぱ夢花すごいよ。うちのチーム一点も取れずに完敗だし」
「そうだよねぇ。なんで急に体戻ったりしたの?」
あぁ……。
そうだね。
「なんでだろ?」