幽斗君の家で同居序霊を始めて、あっという間に3日がたっていた。
時々親から電話がくるものの、たいした心配もされずに過ごしている。
お母さんだけじゃなく、お父さんにもなにかしたでしょ!?
という質問に、幽斗君は軽く笑って「どうかな?」と答えをにごらせた。
「夢花、最近夢見ないんだな」
居間の座椅子に腰掛けて、不似合いなモーニングコーヒーを飲みながら幽斗君が言った。
「うん。なんだか調子いいの」
たぶん、いつもあのお香の匂いがするから。
最近では、私自身にも匂いが染み付いてきたように感じる。
「よかった」
そう言ってフワリと微笑み、私の頬に触れる。
その体温に、キュンッと小さく胸がなった。
「きょ……今日は日曜日だねっ! どうしよっか」
照れ隠しに、慌てて話題を変える。
「あぁ、いつもなら週いちの日曜日くらい寺に顔を出すんだけどな」
「あ、そうなんだ?」
この家に幽斗君の家族が帰ってくるのは年に数回。
普段は幽斗君と、2人の家政婦さんが住み込みで働いているだけらしい。
現に、3日間ここにいて幽斗君の身内の人とは一度も会っていない。
「でも、今日はいい。せっかく夢花がいるんだし」
時々親から電話がくるものの、たいした心配もされずに過ごしている。
お母さんだけじゃなく、お父さんにもなにかしたでしょ!?
という質問に、幽斗君は軽く笑って「どうかな?」と答えをにごらせた。
「夢花、最近夢見ないんだな」
居間の座椅子に腰掛けて、不似合いなモーニングコーヒーを飲みながら幽斗君が言った。
「うん。なんだか調子いいの」
たぶん、いつもあのお香の匂いがするから。
最近では、私自身にも匂いが染み付いてきたように感じる。
「よかった」
そう言ってフワリと微笑み、私の頬に触れる。
その体温に、キュンッと小さく胸がなった。
「きょ……今日は日曜日だねっ! どうしよっか」
照れ隠しに、慌てて話題を変える。
「あぁ、いつもなら週いちの日曜日くらい寺に顔を出すんだけどな」
「あ、そうなんだ?」
この家に幽斗君の家族が帰ってくるのは年に数回。
普段は幽斗君と、2人の家政婦さんが住み込みで働いているだけらしい。
現に、3日間ここにいて幽斗君の身内の人とは一度も会っていない。
「でも、今日はいい。せっかく夢花がいるんだし」