☆☆☆
「あら、夢花に彼氏!?」
驚いたように言いながらも、ウキウキと楽しそうなお母さんの顔。
「はい。橘幽斗といいます」
今までに見たこともない爽やかな笑顔で挨拶し、お辞儀をする幽斗君。
「こんな真夜中に上がり込んで申し訳ありません。夢花がうちのすぐ近くで迷子になっていたので、送ってきました」
その言葉にお母さんは一瞬で顔を赤くする。
「まぁ、それは丁寧にありがとう。ごめんなさいね、私たちこの子がいなくなった事さえ気づかなくて」
ホホホホ、と、上品に照れ笑い。
「仕方ないですよ。本人だって気づいてなかったですしね」
そう言って楽しそうに笑う。
なによ!
他人事だと思って!
私は頭に血が上りそうになるのをグッとこらえる。
幽斗君がいなかったら家に帰ってこれなかったわけだし、色々と助けてもらってる。
少しくらいの嫌味、聞かないふり。
「で、ちょっとご相談なんですけど」
「相談?」
お母さんが首をかしげ、私の心臓はトクンと跳ねる。
「夢花の体は今危険な状態にあります」
突然深刻な口調になる幽斗君に、お母さんは目に見えて動揺した。
「あら、夢花に彼氏!?」
驚いたように言いながらも、ウキウキと楽しそうなお母さんの顔。
「はい。橘幽斗といいます」
今までに見たこともない爽やかな笑顔で挨拶し、お辞儀をする幽斗君。
「こんな真夜中に上がり込んで申し訳ありません。夢花がうちのすぐ近くで迷子になっていたので、送ってきました」
その言葉にお母さんは一瞬で顔を赤くする。
「まぁ、それは丁寧にありがとう。ごめんなさいね、私たちこの子がいなくなった事さえ気づかなくて」
ホホホホ、と、上品に照れ笑い。
「仕方ないですよ。本人だって気づいてなかったですしね」
そう言って楽しそうに笑う。
なによ!
他人事だと思って!
私は頭に血が上りそうになるのをグッとこらえる。
幽斗君がいなかったら家に帰ってこれなかったわけだし、色々と助けてもらってる。
少しくらいの嫌味、聞かないふり。
「で、ちょっとご相談なんですけど」
「相談?」
お母さんが首をかしげ、私の心臓はトクンと跳ねる。
「夢花の体は今危険な状態にあります」
突然深刻な口調になる幽斗君に、お母さんは目に見えて動揺した。