誰か……。

誰か、助けて!!

足が固まって動かない。

そして、中から伸びてきた手が、私の右腕を掴んだ。

「やっ……!!」

強い力で引っ張られる。

やだ……。

やだ!

やだ!!

やだ!!!

すさまじい力にズルズルと引っ張られながら、ギュッと目をつむる。

お願い、誰か――!!!