☆☆☆
「写真……?」
私はポカンとして聞き返す。
「そう。今度僕が顧問をする写真部で、このカメラを使うんだ」
そういったのは、隣のクラスのイケメン新人教師、平野先生だ。
「廊下で偶然幽斗君を見つけて『写真を一枚取らせてもらってもいいか?』って頼んだら、『撮って欲しい人がいる』って言われてね」
その『撮って欲しい人』っていうのが、私……?
「なんで……? それ、ただのためし撮りでしょ? なんで私が?」
私は、カメラと平野先生と幽斗君を順番に見ながら首をかしげる。
「記念に、いいじゃない」
幽斗君はそう言い、半分強引に私の腕をひっぱる。
えぇ!?
記念って、なんの記念!?
つっこみたい部分は沢山あるが、カメラが向けられるとつい笑顔を作ってしまう。
「待って、幽斗君は一緒にとらないの?」
私が言うと、幽斗君は笑顔で「一人でどうぞ」と言った。
なに、それ!!
告白でもないし、一人で写真にうつれってか!?
意味わからないんですけど!?
唖然とする私へ向けて、先生はシャッターを切った。
「ちょっと待って、今の顔不細工!」
「いいじゃん別に。顔は今更変えられない」
慌てる私に対して、幽斗君は冷たい一言――。
なんだこいつ!!
「俺は、君の写真が一枚あれば充分なんだ」
「へ……? あんた、私の写真がほしいの?」
そう聞くと、幽斗君は大きく頷いた。
「だからわざわざ呼んだんだ」
「写真……?」
私はポカンとして聞き返す。
「そう。今度僕が顧問をする写真部で、このカメラを使うんだ」
そういったのは、隣のクラスのイケメン新人教師、平野先生だ。
「廊下で偶然幽斗君を見つけて『写真を一枚取らせてもらってもいいか?』って頼んだら、『撮って欲しい人がいる』って言われてね」
その『撮って欲しい人』っていうのが、私……?
「なんで……? それ、ただのためし撮りでしょ? なんで私が?」
私は、カメラと平野先生と幽斗君を順番に見ながら首をかしげる。
「記念に、いいじゃない」
幽斗君はそう言い、半分強引に私の腕をひっぱる。
えぇ!?
記念って、なんの記念!?
つっこみたい部分は沢山あるが、カメラが向けられるとつい笑顔を作ってしまう。
「待って、幽斗君は一緒にとらないの?」
私が言うと、幽斗君は笑顔で「一人でどうぞ」と言った。
なに、それ!!
告白でもないし、一人で写真にうつれってか!?
意味わからないんですけど!?
唖然とする私へ向けて、先生はシャッターを切った。
「ちょっと待って、今の顔不細工!」
「いいじゃん別に。顔は今更変えられない」
慌てる私に対して、幽斗君は冷たい一言――。
なんだこいつ!!
「俺は、君の写真が一枚あれば充分なんだ」
「へ……? あんた、私の写真がほしいの?」
そう聞くと、幽斗君は大きく頷いた。
「だからわざわざ呼んだんだ」