「なんで?約束したのに!」
「やく……そく……?」
押さえ付けられ息苦しさを感じながら、声を絞り出す。
「ずっと一緒にいてくれるって、約束したじゃない。でも、りょーくんは、一度約束を破った。私のこと忘れて、この家にも来なくなった!」
僕は必死に記憶をたどる。そんなこと言ったか?
「あっ……」
思い出した。あの“行方不明事件”の時だ。
あの日、いつものようにヒナノとかくれんぼをしていて、僕が隠れる側で押し入れに隠れた。そして、ヒナノは見つけてくれたんだ。いつもならそれで交代か、終わりかだったんだけど、その日はヒナノも押し入れに入ってきた。
『一緒にかくれんぼしよ』
ヒナノはそう言った。
『どういうこと?』
『一緒に隠れるの。誰かに見つかるまで』
僕はよくわからなかったけど、『いいよ』と応えた気がする。
そのかくれんぼの最中に言われたんだ。
『りょーくん、私のこと好き?』
『ん?うん!好きだよ!』
『ホントに!?じゃあ、りょーくん、私とずーっと一緒にいてくれる?』
『ずーっと?』
『うん。みんなね、私のこと忘れちゃうの。りょーくんには忘れないでほしいなって』
『忘れないよ!ずーっとヒナノと一緒にいる!』
『ありがとう!約束ね!!でも、破ったら、×××』
破ったら……なんて言ってたっけ……
「やく……そく……?」
押さえ付けられ息苦しさを感じながら、声を絞り出す。
「ずっと一緒にいてくれるって、約束したじゃない。でも、りょーくんは、一度約束を破った。私のこと忘れて、この家にも来なくなった!」
僕は必死に記憶をたどる。そんなこと言ったか?
「あっ……」
思い出した。あの“行方不明事件”の時だ。
あの日、いつものようにヒナノとかくれんぼをしていて、僕が隠れる側で押し入れに隠れた。そして、ヒナノは見つけてくれたんだ。いつもならそれで交代か、終わりかだったんだけど、その日はヒナノも押し入れに入ってきた。
『一緒にかくれんぼしよ』
ヒナノはそう言った。
『どういうこと?』
『一緒に隠れるの。誰かに見つかるまで』
僕はよくわからなかったけど、『いいよ』と応えた気がする。
そのかくれんぼの最中に言われたんだ。
『りょーくん、私のこと好き?』
『ん?うん!好きだよ!』
『ホントに!?じゃあ、りょーくん、私とずーっと一緒にいてくれる?』
『ずーっと?』
『うん。みんなね、私のこと忘れちゃうの。りょーくんには忘れないでほしいなって』
『忘れないよ!ずーっとヒナノと一緒にいる!』
『ありがとう!約束ね!!でも、破ったら、×××』
破ったら……なんて言ってたっけ……