九月一日、サクラスーパー三沢店
「おはようございます」
店長から挨拶をする
「おはようございます。澤田です。今日からお願いします。」
「こちらこそ、一人ご主人の転勤で辞めた人がいて、人手不足だったので助かります。とりあえず一ヶ月は私について行動してもらいます」
「はい」
「ほぼ、舟木と変わらないと思いますが、荷物はここへ。これがロッカーの鍵です」
二人はスタッフルームにやってくる
店長がポットの準備をする
「ここで、休憩や食事を、朝来たらポットに水をいれてくださいね。ここにおいてあるコーヒーやお茶やお菓子は好きに飲んでかまいません。あと冷蔵庫に入れたいものがあれば名前を書いて入れてください」
「はい」
「ここが掃除道具です。はい、これを」
澤田にほうきとちりとりを渡して店の外に出る
「駐車場の大きなゴミを拾います。後は掃除の人がしてくれますから朝一番だけお願いします」
二人は店の裏に回る
「おはよう」
「店長、おはようございます」
「今日からここで働いてもらう澤田さんです」
澤田は頭を下げた
「仕入れ担当の越智です。よろしくお願いします」
店長は出入りするトラックの運転手と世間話をしていた
(僕はあまり、裏には来なかったな。運転手の顔も知らなかったし……)
時間は八時を過ぎて次々と従業員が来はじめる
「おはようございます」
「おはよう」
店長はスタッフルームでみんなと談笑する
開店十五分前
みんなが一斉に持ち場に行き準備をして五分前に集合する
「今日から三沢店で一緒に働いてくれる澤田マネージャーです。みなさんよろしくお願いします」
「澤田です。よろしくお願いします」
みんなから拍手で迎える
「では開店です。澤田さんはあちらの入り口でお客様にご挨拶をお願いします」
「はい」
三十分後スタッフルームに戻ってくる
店長が冷たいお茶を出してくれた
「喉が渇いたでしょう(笑)少し休憩してください。私は少し事務仕事をしてくるので」
店長はそういって部屋から出て行った
澤田は椅子に座ってお茶を飲む
夕方五時まで店長と仕事をした
「お疲れ様でした。これ、今月の私のシフトです。都合が悪い日があれば言ってください」
紙を渡され澤田は着替えにロッカーへ行った
(足がパンパンだ。こんなに向こうでは歩いてなかったな……)