雫は洗い物を始める
「疲れただろ?明日でいいよ」
「すぐ終わるから大丈夫、それより忍さんのお布団敷いてあげて」
「わかった」
竜二はリビングに布団を運んでくる
「忍、ここで寝てくれ」
「うん、ありがとう。遠慮せずにヤっていいから(笑)」
「(笑)バーカ、しねえよ」
片付けも終わり二人は寝室にいた
「今日ありがとね。バイトもあったのに疲れたでしょ」
「ううん、十人はびっくりしたけど」
「この間六人だったからな(笑)十一月はまたよろしくね」
「うん、大きい鍋が欲しい」
「買おう(笑)今日はみんなに紹介できて良かった」
「私もありがとう」
二人は抱き合って眠りについた
朝、竜二が先に起きシャワーに行く
リビングに戻ると忍が座ってぼーっとしていた
「起きたか?」
「ああ、喉乾いた。水もらう」
竜二はカーテンと窓を開けて換気をする
忍がシャワーから出てきた
「この間言ってたように部屋の印象変わったな」
「ああ、二人で選びにいった」
「お前が婚約ねー(笑)」
「何?意外?」
「まあ、俺は結構お前と対等な女を選ぶと思ってた。まあはっきり言うと美咲みたいなタイプ」
「美咲と付き合ってる時は確かに結婚まで行くかもと思うこともなくはなかった……浮気してたのも事実だけどバレなきゃいいと思ってたし、しっかりした女も嫌いではない、それなりに多分付き合えると思うんだけど……」
「次期社長としたらどうなんだろうな。社交性も必要だし、内助の功とどっちがいいのか……雫ちゃんは派手なほうじゃないだろ?」
「派手じゃないけどとにかく可愛い(笑)俺は癒しをとったんだよ。お客さんともかなり話せるから意外と社交的なのかもしれない、親も気に入ってくれたしな」
「癒し系か……」
「忍は好きな女とか気になる子はいないのか?」
「そうだなー、昨日の竜二見てるとそろそろ俺もって思うな。最近夜のレッスンに来始めた子がいるんだよ」
「おっ、積極的に行くのか?」
「いや、まだ行けないな(笑)」
「少しずつでいいから話かけろよな」
「お前みたいにその日に誘うとかは無理だから(笑)」
「確かに(笑)店にいけば会えるはずなのに仕事にかこつけてすぐ誘ってしまった」
「おはようございます」
「おはよう」
「あの……忍さん目を少しつむってもらえると……」
「忍、目をつむれ」
雫は自分の部屋に走っていった
「俺、今日服着てるけど……」
「(笑)パジャマ姿が恥ずかしいらしい」
「成る程(笑)」
雫は服に着替えて朝食の支度を始め三人で朝食を食べた
「じゃあ、俺帰るな」
「ああ、仕事が早く終わる時はそっちに練習に行くよ」
「おう、連絡してくれ」
忍は帰っていった
「ねぇ、昨日後半セーブしてた?」
「少しな、何でわかった?」
「なんとなく?今日仕事行くの?」
「雫ちゃんにはかなわないなぁ、昨日途中で電話かかってきてたんだよ。でも雫ちゃん午後からバイトいくからその間に終わるし……と思ってさ。
仕事行くって言うと朝ゆっくりしたいのに雫ちゃんは色々準備してくれるからさ、今日は片付けもしてくれるだろうしやることあるから雫ちゃんが出てから仕事行こうと思って」
「気をつかわないで下さい!だっていくら私に隠したって洗濯機のとこいけばシャツ着たのわかるでしょ?」
「そうだね(笑)確かにだ」
雫をお姫様抱っこして寝室に連れていく
「えっと、起きたばっかだよ?」
「ん?だね(笑)」
雫にキスをしていく
「んっ、こういうとこ、強引……やっ明るいの恥ずかしいって言ってるのに」
「可愛いよ、雫ちゃん全部俺に見せて」
「だから恥ずかしいってー」
「でも、だいぶ慣れたよね。雫ちゃんの反応可愛くてつい……チュッ」
「もう~でも、竜二さんの不意打ち好きかもです……」
「俺、酒くさくない?」
「大丈夫、ちゃんとセーブしてた……っ」
竜二の身体をぎゅっと握りしめる
「あっ、竜二さんのそういうとこ尊敬するよ……」
雫はベッドの上で激しく竜二に抱かれる
竜二の仕事用の電話が鳴った
「出て……ください……」
竜二は雫の頭をなでながら電話に出る
電話をしながら雫の身体をいじめていく
(んっ……声……)
竜二は電話を切りベッドに放り投げる
「ごめんね雫ちゃんを満足させてあげれない俺だけ…………ごめん」
竜二は雫を後ろから抱いた……
「っん……」
竜二はシャワーを浴びスーツを着る
「雫ちゃん、もうすぐワックスが無くなる」
「あっ、買ってます」
「さすが(笑)ありがとう。じゃあ先に出るね。バタバタしてごめん」
まだベッドで動けないでいる雫にチュッと軽いキスをして部屋から出て行った
「いってらっしゃい」
雫は竜二が出てからベッドからゆっくり出る
(最近休日出勤減ってたのにな、お盆シーズンだからかな。お弁当入れて私も支度しなきゃ)
平日、本社ビル
竜二は外出から戻ってきた
「部長、社長が戻られたら部屋に来るようにと」
「わかった、行ってくる」
竜二は八階に行きドアをノックする
「例のもの届いたぞ」
「ありがとう。俺が買ってもよかったんだけど、そんなことしなくていいって言いそうだし、仕送り止められたんだから家賃もいいって言ったんだけど言うこと聞かなくてさ。
せめて携帯代だけでも負担してあげようと思って」
「しっかりしてるな(笑)」
「うん、定期預金もしてるみたいで、今は夏休みだから少しバイトも増やしてる」
「卒業したらすぐ結婚するのか?」
「俺はそのつもり。年齢的にもいいかなって、でも雫ちゃんは資格を取りたいっていう目標があるから、合格してからだと思うけど、試験に合格したら式の準備にとりかかるよ」
「わかった」
「じゃあ、これ、ありがとう」
竜二は自分の部屋に戻った
夕方、美咲からメールが入る
‘今、企画で仕事終わって下にいるの、少し話がある’
‘六階に来いよ’
「今から一人友人が上がってくる、来たら通して」
「はい」
美咲はエレベーターで六階に上がってきた
「いらっしゃいませ、こちらへ」
部屋をノックして美咲を通す
美咲は部屋をキョロキョロ見回す
「すごいね、個室で秘書付きなんだ」
「みんながそうではないけど、客の多い人や、俺は逆に外に出ることが多いから連絡事項は秘書が聞くことになってて外出先からでも対応できるようにしてる」
真木がお茶を運んでくる
「すみません」
「で、話って?」
「この間ね、竜二が買い物出てる時に広樹に言われたの。竜二のことはもういいのか?って、まあそこはみんなの前でもういいって言ったんだけど」
「うん」
「帰りにね、広樹が送ってくれてね……付き合わないかって言われたの。大学の時から実は好きだったって……」
「大学から?……全然知らなかった」
「竜二には敵わないと思ってて言えなかったんだって」
「広樹はいつもニコニコしててムードメーカーだし、美咲のわがままを聞いてくれるよ」
「うん、まあそうだと思う。で、付き合うことにしたの」
「よかったな、大きな身体で気は小さい奴のことだからお前に言うのは勇気を出したと思うぞ。呑んでたから酒の力も借りれたかもしれないが、大事にしてやれよ」
「うん、でね、雫ちゃんの料理を美味しいってバクバク食べてたから今度教えてって言っておいてね(笑)」
「お前が料理?無理だろ(笑)」
「だから初心者でも作れる簡単料理をちょっと企画のことも考えて」
「仕事にするのかよ……広樹ならお前の料理なら食ってくれるよ」
「まあ、聞いてみといてね」
「あー、でもちょっと試験受けたいらしいからそれが終わってからだな」
「試験?大学の?就活?」
「管理栄養士の資格らしい」
「あら、そうなの。肩書きがついていいかも(笑)わかったわ、企画眠らせておくから、まあ、一応報告に来ただけよ、帰るわね」
「ああ、またな」
美咲は帰っていった
真木がお茶を下げにくる
「今の方は夏祭りのイベント会社の方ですね?お見かけしました」
「ああ、大学時代の彼女だ」
「お綺麗な方ですけど、雫様のほうがお似合いです」
「そうか(笑)」
「結婚と恋愛は違いますものね」
「君もそうか?」
「私は大学時代からの付き合いなので一緒でした(笑)」
「まあ、お互い仕事を選んだ結果だ」
「そうですね、またそれも運命です」
竜二のマンション
(もうすぐ雫ちゃんのバイトが終わる……走って迎えにいこうかな)
竜二は着替えてマンションを出て三沢店へ向かって走っていく
ハア、ハア
「あれ、竜二さん」
「えっ」
竜二は時計を見た
「もう、こんな時間?俺の予定では雫ちゃんの終わる時間に着いて一緒に帰ってくる予定なんだけど」
「九時とっくに過ぎてますよ~(笑)」
結局、雫の自転車の後ろをついて走ってマンションに帰る
「ハアハア、雫ちゃん、先……お風呂いいよ……少し休憩してから入る」
「急にはだめだよ、ゆっくり走ってね。じゃあお先にです」
竜二が浴室から出てきた
「竜二さん、食事は?外で食べたの?」
「いや、まだ」
「お腹減ってたら走れないよ、少しは何か食べないと、帰るの遅い時は無理しないで」
「そうだな、食べる」
「じゃあ私も少し(笑)」
「乾杯~」
「今日、美咲が来てね」
「うん」
「広樹と付き合うんだって」
「広樹さんて身体の大きい人?」
「えっ、自己紹介してないよね?」
「みんなが会話して名前呼んでたら覚えた。名字はわからないけどね。
女の人は美咲さんと綾さん、あとは竜二さんと忍さんはわかるでしょ、広樹さんが身体の大きい人、眼鏡かけてた人が俊さん、髪長めで束ねてたのが貴志さん、少し小柄の人が祐介さん、結婚する人が紀之さんで短髪で角刈りの人が歩さん」
「すげっ!そういう特技もあるんだ」
「特技ではないけど話を聞いてたらわかるよ(笑)」
「広樹が雫ちゃんの料理をよく食べてたから美咲が教えて欲しいって」
「いいけど……」
「試験終わってからにしてって言っといたよ」
「ありがとう」
「そしたら肩書きがつくから待つって(笑)」
「この間も何かいい企画ない?って聞かれた」
「まず、包丁握れって感じだよな」
竜二は寝室に行くと袋を持ってきた
「これ、親父から雫ちゃんへ」
「携帯?」
「うん、今俺と契約会社違うでしょ?」
「うん」
「同じにしてって。いずれ家族になるんだから、それと海外対応になってるからね。兄貴が海外にいるからみんな同じ契約の仕方になってるし携帯は俺も親父がお金は出してくれてる。家族って認めてくれたってことだね」
「いいの?」
「うん、データ移して使うといいよ」
「ありがとう、明日お父様に電話入れる、番号教えてね」
「うん、かけ放題になってるから実家とも話していいからね」
「うん、ありがとう」
「そうだ、一日から舟木の店長がくるから様子見てあげて」
「はい、店長やってたんだからきっと頑張ってたとは思うよ」
「多分な、甘いかなー俺……」
「竜二さんが判断したことだから大丈夫だよ、お酒が減ればまたやる気出てくるよ」
雫のほうから竜二の頬にキスをする
「うん、そうだな」
お返しに雫の唇へキスをしてそのまま寝室に向かった
本社ビル
「ありがとうございます。サクラスーパー舟木店内田でございます」
「本社の真中です」
「あっ、部長お疲れ様です」
「お疲れ様です。月末そっちに行きますから」
「はい、何時頃になりますか?」
「三時頃になると思います」
「わかりました」
八月三十一日
サクラスーパー舟木店
内田が外で待っていた
「お疲れ様です」
「お疲れ様です、店長は?」
「店長室にいます」
「引き継ぎは済みましたか?」
「あとは今日締日なので最後に従業員の残業のチェックだけです」
「やり方は教えてもらってますか?」
「はい、あの一応店長に花を用意したんですが、社員からだけなんですけど」
「渡してあげるといいですね(笑)」
「じゃあ、ちょっと社員だけ集めてきます」
竜二は店長室をノックする
「はい」
「お疲れ様です」
「あっ、お疲れ様です」
「荷物の整理はできましたか?」
「はい」
「三沢店の店長はあなたより少し若いですがしっかりしているのでよく行動を見て店長としてやるべきことをもう一度思い出して欲しいです」
「はい」
「失礼します。店長、舟木店の社員一同からです。お疲れ様でした。三沢店へ行っても頑張ってください」
内田は代表して花束を渡した
「ありがとう」
「店長、何かみんなに一言……」
竜二が声をかける
「みんなありがとう。びっくりしました……三沢に行っても頑張ります」
従業員は店長室から出て行った
「三沢店の店長から明日は七時半に来てくださいと聞いてます。遅れないようにお願いします」
「七時半ですか!」
「はい、では私は失礼します」
竜二は部屋から出て店の外に出る
内田が追いかけて走ってくる
「部長、お帰りですか?」
「はい、明日七時半に店に来てくれと言ったら驚いてました(笑)みんな来てるのに」
「そうですか」
「鍵の管理だけしっかり頼みます。秋の店長試験に受かったらちゃんと研修期間も設けるからゆっくり、今まで通りお願いします」
「はい、ありがとうございます」
九月一日、サクラスーパー三沢店
「おはようございます」
店長から挨拶をする
「おはようございます。澤田です。今日からお願いします。」
「こちらこそ、一人ご主人の転勤で辞めた人がいて、人手不足だったので助かります。とりあえず一ヶ月は私について行動してもらいます」
「はい」
「ほぼ、舟木と変わらないと思いますが、荷物はここへ。これがロッカーの鍵です」
二人はスタッフルームにやってくる
店長がポットの準備をする
「ここで、休憩や食事を、朝来たらポットに水をいれてくださいね。ここにおいてあるコーヒーやお茶やお菓子は好きに飲んでかまいません。あと冷蔵庫に入れたいものがあれば名前を書いて入れてください」
「はい」
「ここが掃除道具です。はい、これを」
澤田にほうきとちりとりを渡して店の外に出る
「駐車場の大きなゴミを拾います。後は掃除の人がしてくれますから朝一番だけお願いします」
二人は店の裏に回る
「おはよう」
「店長、おはようございます」
「今日からここで働いてもらう澤田さんです」
澤田は頭を下げた
「仕入れ担当の越智です。よろしくお願いします」
店長は出入りするトラックの運転手と世間話をしていた
(僕はあまり、裏には来なかったな。運転手の顔も知らなかったし……)
時間は八時を過ぎて次々と従業員が来はじめる
「おはようございます」
「おはよう」
店長はスタッフルームでみんなと談笑する
開店十五分前
みんなが一斉に持ち場に行き準備をして五分前に集合する
「今日から三沢店で一緒に働いてくれる澤田マネージャーです。みなさんよろしくお願いします」
「澤田です。よろしくお願いします」
みんなから拍手で迎える
「では開店です。澤田さんはあちらの入り口でお客様にご挨拶をお願いします」
「はい」
三十分後スタッフルームに戻ってくる
店長が冷たいお茶を出してくれた
「喉が渇いたでしょう(笑)少し休憩してください。私は少し事務仕事をしてくるので」
店長はそういって部屋から出て行った
澤田は椅子に座ってお茶を飲む
夕方五時まで店長と仕事をした
「お疲れ様でした。これ、今月の私のシフトです。都合が悪い日があれば言ってください」
紙を渡され澤田は着替えにロッカーへ行った
(足がパンパンだ。こんなに向こうでは歩いてなかったな……)
竜二のマンション
「雫ちゃん、おかえり。今日澤田さん見た?」
「うん、店長と歩いてるところみたよ。ねー、学校始まったら四時か四時半から入っていい?」
「いいよ、店長に言っておいて。でも五時間超えるときは必ず三十分は休憩とること、わかったね」
「はい(笑)」
「これから行楽シーズンだし運動会シーズンだなー、雫ちゃんならお弁当何いれる?」
「私は普通に卵焼きとかウインナーの定番は入れるけど最近、運動会にオードブルを頼んで昼休みに入る前に店に取りに来たりとかも聞くよ」
「手作りしない人もいるってことか……」
「お盆もお惣菜のほうではオードブルが売れてたよ」
「冷凍食品半額と四割をしようと思ってたんだけどな」
「今も週一は半額なんだからそれとは別に一品か二品だけ四割にすればいいんだよ。よく売れる唐揚げとか」
「そっか、なるほどね。じゃあ明日課長に相談して、オードブルの注文を受付するように貼り紙しようかな」
「うん」
十月のある日雫はバイトが終わり自転車で帰っていた
雫が自転車を漕いでいると猫が飛び出してきてびっくりしてこけた
(痛ったー)
歩行者の人が自転車をおこしてくれた
「ありがとうございます」
自転車を押して歩いてマンションに向かう
(うっ、足が痛いよ~ぐすっ)
雫は携帯を出して竜二に電話した
(走りに行ってるかな?)
「もしもし?」
「り、竜二さん……」
「どうしたの?」
「今どこ?」
「家だよ」
「ふぇ、えーん……」
「ど、どうした?」
「ヒック……自転車でこけたの、もう歩けない迎えにきて……ヒック」
「わかった。どこ?」
「コンビニの前……」
十分ほど待つと竜二が車でやって来た
「大丈夫?」
「痛いの……こんな痛いの初めてなの」
竜二は雫を抱き上げて車に乗せる
「ちょっと自転車を明日まで置かせてもらうように頼んでくるね」
「うん」
雫はずっと泣いていた
竜二のマンションに帰ってきた
雫をお姫様抱っこして部屋へ入る
「ごめんなさい」
「いや、飲む前でよかったよ」
ソファーに雫を座らせタオルを濡らしてくる
「手を拭いて」
「ありがとう」
「靴下脱がすよ」
雫の足は腫れて色が変わっていた
「ひどいな、明日病院行こう。授業は休むんだよ。仕事もね」
「……うん」
竜二は雫の着替えを持ってきて着替えさせた
湿布を貼り寝室に運ぶ
「大人しく寝てて」
竜二は風呂に入り寝る支度をして寝室へ
「どうしても痛みがひどいなら救急病院連れていくから言ってよ」
「うん、ぎゅーってしてて」
朝、竜二は目が覚めたら雫がじーっと見ていた
「ん?寝れなかった?」
雫を抱き締める
「ウトウトはしたよ。竜二さんの寝顔可愛くて好き。じっと見てた(笑)」
「もう、恥ずかしいよ」
竜二は身体を、起こした
「パンでも買ってくるよ」
「トイレ行きたい。手貸して」
竜二は雫をトイレへ連れていき、着替えを渡す
「大人しく待ってて」
雫は自分の足をじーっとみていた
「ずーっと痛い、骨折かな?ハァ」
二人はパンを食べて病院に行く
病院に来ていた
「電話してくるから……」
外に出て真木につないでもらう
「部長、来てらっしゃらないので今お電話しようと……」
「彼女が昨夜自転車でこけて今病院に連れてきてる」
「まあ」
「今日の店舗まわりキャンセルしておいてくれ、明日は会議あるから出る」
「わかりました」