「帰らせて下さい!!!」

「おねぇひゃん……」

「離しなさい……」

私は二人の側まで来ると、低く暗い声で言う。

「だりゃだ?」

おじさんが目をこらすように私を見る。

「離しなさい……」

私はゆっくり歩きながら、固めている前髪を右手で上げる。

「助けて下さい!!!」

「りゃからだ…だりゃだ!!!」

私は街灯の光りがあたる所に来ると、立ち止まる。