「俺は好きじゃないから。見た事ないから」

「そうですか」

「うん……。
間に合って良かった……」


『俺のために、姫華が傷つかなくて良い』


「見てたんですね……」

「見てたよ。姫華が女性を助けてた所」

「おでこの……目も…」

「見た」

「気持ち悪かったですよね……」

「遠くてはっきり見えなかった。
だから今、見る」

目白さんの左手が、私の前髪を上げる。

「気持ち悪いって……どこが?
可愛いじゃん」

目白さんの目にそううつる私の目に、目白さんの可愛い笑顔がうつりました。