昼食時間。

裏庭の芝生の上にハンカチを敷き、座ってお母さんの作ってくれた弁当を一人で食べていると、

「見つけた!」

目白さんに見つかりました。

「色んな所、探し回った。おかげでどこに何があるか分かっ…」

「止まって下さい!!」

「えっ…」

隣に座ろうとする目白さんを止めると、私は弁当箱を包んでいた風呂敷を取りだし、自分の隣の芝生の上に敷く。

「どうぞ……」

「……ありがとう」

目白さんが風呂敷の上に座る。

「ご飯は……食べたんですか?」

「食べたよ。学食でね。
おいしかった。
でも、不思議な事に、俺の周りの席には誰も座らないんだ」