「東和君の言う、隠り世の入り口からは、人間を襲うあやかしが出現することもあるだろうな……」
難しい顔で考え込みながら、じいちゃんが私に言う。
「しかも、霊力が強い人間ほど襲われやすい。霊力の強さは人それぞれだが、あやかしが見える葵は、間違いなく人並外れた霊力を持っている」
それは確かさっき、東和にも言われたことだ。
私、本当にあやかしから狙われやすいんだ……。
じいちゃんは話を続ける。
「霊力が強いのは、私も同じだけどな。しかし、私は自己防衛の術もいくらか持ち合わせているが、葵にはその力もないから心配だ。
……そうだ、東和君。しばらくの間、葵をあやかしから付きっきりで護ってくれないか?」
え? という私と東和の声が、見事に重なった。
難しい顔で考え込みながら、じいちゃんが私に言う。
「しかも、霊力が強い人間ほど襲われやすい。霊力の強さは人それぞれだが、あやかしが見える葵は、間違いなく人並外れた霊力を持っている」
それは確かさっき、東和にも言われたことだ。
私、本当にあやかしから狙われやすいんだ……。
じいちゃんは話を続ける。
「霊力が強いのは、私も同じだけどな。しかし、私は自己防衛の術もいくらか持ち合わせているが、葵にはその力もないから心配だ。
……そうだ、東和君。しばらくの間、葵をあやかしから付きっきりで護ってくれないか?」
え? という私と東和の声が、見事に重なった。