私がそう言い放つと、たった今まで優しい顔をしていた東和の表情が途端に曇り、片方の眉がぴく、と動いた。


……確かに〝いつ死んでもいい〟なんて、産まれて間もなく命を落とした東和の前で言うべきことではなかったかもしれない。


しかし、私には私の感情がある。
あやかしに忠告される筋合いもない。

だから、自分の発言を訂正することもなく、ツンとした態度を貫いているとーー。



「じゃあ、今ここで殺してやろうか?」