ああ、退屈だ。
学校生活の中で、昼休み後の授業が1番面倒臭いと思う。その上社会となると、先生の声がまるで子守唄のようで……眠い。
そんな事を考えていると、隣の席の子から小さい紙切れを渡された。その子は、美緒の方を指している。紙を開くと、
『先生の話し方、眠くない?
微笑みさえ罪なエンジェル☆美緒より』
と書いてあった。ふと美緒の方を見ると、寝ぼけ眼でこっちを見てきた。その間の抜けた顔に、俺は声を上げて笑った。注意された。最悪だった。
そんなこんなで午後の2時間の授業も終わり、残りは部活だけとなった。
今日の稽古は約1時間で、その後は明日の試合の支度だ。
昇降口で靴を履き替え、道場へと足を向けかけると、
「拓海くん!」
呼び止められた。
振り向くと、美緒がこちらに向かって走っていた。
「何だよ」
「今日さ、一緒に帰ろ」
いきなり何だよと思った。部活の開始時間も迫っているし。
かといって断るのもなんだか後で言われそうだし。
「しょうがねぇなぁ」
と面倒くさそうな口調で言ってみたけど、内心は凄くドキドキしていた。
先にも言った通り、俺は彼女を……
「やったー!じゃあ、部活の後正門来てね!」
弾けるような笑顔で言って、彼女は一瞬の嵐のように立ち走り去った。
学校生活の中で、昼休み後の授業が1番面倒臭いと思う。その上社会となると、先生の声がまるで子守唄のようで……眠い。
そんな事を考えていると、隣の席の子から小さい紙切れを渡された。その子は、美緒の方を指している。紙を開くと、
『先生の話し方、眠くない?
微笑みさえ罪なエンジェル☆美緒より』
と書いてあった。ふと美緒の方を見ると、寝ぼけ眼でこっちを見てきた。その間の抜けた顔に、俺は声を上げて笑った。注意された。最悪だった。
そんなこんなで午後の2時間の授業も終わり、残りは部活だけとなった。
今日の稽古は約1時間で、その後は明日の試合の支度だ。
昇降口で靴を履き替え、道場へと足を向けかけると、
「拓海くん!」
呼び止められた。
振り向くと、美緒がこちらに向かって走っていた。
「何だよ」
「今日さ、一緒に帰ろ」
いきなり何だよと思った。部活の開始時間も迫っているし。
かといって断るのもなんだか後で言われそうだし。
「しょうがねぇなぁ」
と面倒くさそうな口調で言ってみたけど、内心は凄くドキドキしていた。
先にも言った通り、俺は彼女を……
「やったー!じゃあ、部活の後正門来てね!」
弾けるような笑顔で言って、彼女は一瞬の嵐のように立ち走り去った。