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「ねぇ…制服のまま、ここへ来ちゃダメって言ったでしょ?」

「いいじゃん、どうしても顔が見たくなったんだから。」

平岩結人はそう言うとカウンター下に鞄をドカッと投げ置き丸いスツールに腰を下ろした。

「へぇ、随分、可愛いこと言うのね?」

そう言いながら小さなBARの開店準備を進める
オーナーの万由香(まゆか)

「アイスコーヒー飲むでしょ?」

カウンターの中へ入ろうとした万由香は結人に簡単に引き寄せられた。

「アイスコーヒー要らない。それより、こっちちょーだい。」

結人はそう言うとひょいと万由香を自分の膝に座らせ、そのふっくらとした唇を貪った。