それは一体どういう事だと聞こうとしたが、あまりにもキラキラした瞳でメモ帳へ向かっている優奈に、何も聞けなくなってしまう。


もしかして俺は、計画に水をさしたつもりでいながら自分で自分の不安を爆弾へと変え、それに火をつけたのだろうか。


「そうだな、計画実行は一人より二人の方が心強い」


大きく頷く神崎。


空になったガラスコップが寂しげにこちらを見つめていた。