クラスメートたちに上手く溶け込んで一緒に泳ぐこと。


ただそれだけを目標にしてきたから。


再び、トラウマが蘇る。


大丈夫、いくら蘇ってもいい。


その分、強くなれるんだから。


「俺は、またイジメられるのが嫌だっただけだ」


自分のトラウマをしっかりと受け止めて、俺は言った。


「確かに、お前は自分勝手に動きすぎだけどな」


と、補足を加えるとようやく笑い声が響いた。