☆☆☆
この前来た時よりも人間の住処らしくなってる。
それが、神崎の部屋に一歩入った第一印象。
始めて来たとき、というか運び込まれたときは家具も少なく、生活感もほこりもなかった。
だけど、今日は違う。
真ん中に丸くて白いテーブルが一つ置かれていて、その上に何冊かのマンガがバラバラに置いてある。
部屋の隅っこには二つの大きなダンボールがあって、『流星、夏服』と書かれていた。
「まだ服なんかも片付けてないんだな」
俺は視線を神崎へ戻して聞いた。
「あぁ、そういうの面倒なんだ」
ハニカんだ笑顔で、神崎が俺に麦茶を出してくれる。
ここにくる前コンビニで買った、大量のお菓子が入っている袋をテーブルに置いて、ベッドの下を覗き込んでやった。
生活感が出てきたということは、もちろん、そんなものがお目見えできるチャンス。
もちろん、こんなこと優奈の前じゃやらない。
優奈は俺たちの検討を祈ると敬礼をして、家に帰ってしまっていた。
さすがに、よく知りもしない男の家に上がり込むのは遠慮したようだ。
その辺の遠慮すらないのが、神崎だ。
「あっ、なっ、ハジメ!」
ベッドの下をのぞき込まれて慌てる神崎。
慌て過ぎてなにもないところで躓いて、こけそうになっている。
「あははは、お前がそんなに慌てるところ始めて見た。いいじゃん、ベッドの下なんて思春期の男にとって宝箱。そんなの誰だって同じだよ」
この前来た時よりも人間の住処らしくなってる。
それが、神崎の部屋に一歩入った第一印象。
始めて来たとき、というか運び込まれたときは家具も少なく、生活感もほこりもなかった。
だけど、今日は違う。
真ん中に丸くて白いテーブルが一つ置かれていて、その上に何冊かのマンガがバラバラに置いてある。
部屋の隅っこには二つの大きなダンボールがあって、『流星、夏服』と書かれていた。
「まだ服なんかも片付けてないんだな」
俺は視線を神崎へ戻して聞いた。
「あぁ、そういうの面倒なんだ」
ハニカんだ笑顔で、神崎が俺に麦茶を出してくれる。
ここにくる前コンビニで買った、大量のお菓子が入っている袋をテーブルに置いて、ベッドの下を覗き込んでやった。
生活感が出てきたということは、もちろん、そんなものがお目見えできるチャンス。
もちろん、こんなこと優奈の前じゃやらない。
優奈は俺たちの検討を祈ると敬礼をして、家に帰ってしまっていた。
さすがに、よく知りもしない男の家に上がり込むのは遠慮したようだ。
その辺の遠慮すらないのが、神崎だ。
「あっ、なっ、ハジメ!」
ベッドの下をのぞき込まれて慌てる神崎。
慌て過ぎてなにもないところで躓いて、こけそうになっている。
「あははは、お前がそんなに慌てるところ始めて見た。いいじゃん、ベッドの下なんて思春期の男にとって宝箱。そんなの誰だって同じだよ」