内容が違いすぎて俺は驚いて優奈を見たが、意見が一致した優奈と神崎の二人は顔を見合わせて頷きあっていた。


ここは正真正銘俺の部屋なのだけれど、いきなり一人、宇宙に投げ出されたような孤独感が襲ってくる。


……靴の画鋲、離された机、黒板のイタズラ、教師のため息……


「俺も怪しいと思う」


咄嗟に、そう言っていた。


体中から冷や汗が噴出し、鼓動が早くなり、体が無重力状態のようにフワフワと浮いている。


メマイだ。


……嫌だ。


もう二度と、あんな思いはしたくない。


笑顔だ、ハジメ。


友達に笑顔で挨拶をするんだ。


話を合わせろ、機嫌をとれ、友達の言葉に耳をすませろ……。


笑え、笑え、笑え!!!


「ハジメ?」


神崎が不思議そうな顔で俺を見ている。


「……っ!! 俺も、そう思う、絶対に怪しい」


俺は声をヒックリ返しながら言う。


しかし、神崎の表情は変わらない。