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かくして、俺と優奈と神崎流星は何故か俺の部屋で朝食を取る事になった。


朝食といってももう9時過ぎで、優奈にとっては間食になる。


俺は怒りを込めた視線を神崎に送りながら、食パンをこれでもかとかじる。


まるで、それが神崎であるかのように憎たらしく思いながら、思いっきり噛み千切る。


バターのうまみが口いっぱいに広がって頬が落ちてしまいそうだった。


「もう、お兄ちゃん食べ方汚い」


14歳の妹に眉をよせられて、少し傷つく。


「ごめん」


と、素直に謝ったところで神崎が密かに笑い出した。


「なんだよ」


「いやぁ、ハジメって家族思いなんだなって思って」


「ダメなのかよ」


「そんなことない。ダメなんて言ってない」


「笑ったろ」


俺はまだムスッとした表情を神崎へ向けている。


「あぁ、ついな。ハジメの弱点が優奈ちゃんだと思うとおかしくて」


「別に弱点なんかじゃ……」


否定したくても、優奈の前だとそこまで強く言えない。