☆☆☆
みんなで体育館へ移動して、始業式をして、教室へ戻って宿題を提出する。
そんな一連の動作をしながらも俺の頭は真っ白だった。
どうして来ないんだよ。
もしかして、本当にダメだったのか?
大人の力には抗うことができず、諦めたのか?
そう思い、グッと奥歯を噛みしめた。
もうすぐ放課後になる。
神崎は、来ない……。
「おーっと! セーフ!?」
教室前方の戸がガラッと大きな音を立てて開いた。
明日からの授業説明をしていた咲田が言葉を切り、呆れた表情をそちらへ向ける。
俺はポカンと口を開けてそいつを見つめた。
「なにがセーフよ神崎君。もう学校は終わりよ」
「あれ? もうそんな時間?」
悪びれる様子もなく笑顔を浮かべて席へ向かう神崎。
夏休み前から登校拒否をしていた神崎に視線が集中しているが、当人はそんなことお構いなしだ。
俺はただ呆然と神崎を見つめる。
そして、目が合った。
目が合った瞬間ニカッと白い歯をのぞかせる神崎。
夏休みの終わりに髪を切ったようで、サッパリした頭だ。
「どうもみんな! 俺が神崎流星です!」
自分の席に到着した神崎が大きな声で言う。
俺は更に目を見開いて神崎を見た。
神崎流星。
確かにそう言ったよな?
みんなで体育館へ移動して、始業式をして、教室へ戻って宿題を提出する。
そんな一連の動作をしながらも俺の頭は真っ白だった。
どうして来ないんだよ。
もしかして、本当にダメだったのか?
大人の力には抗うことができず、諦めたのか?
そう思い、グッと奥歯を噛みしめた。
もうすぐ放課後になる。
神崎は、来ない……。
「おーっと! セーフ!?」
教室前方の戸がガラッと大きな音を立てて開いた。
明日からの授業説明をしていた咲田が言葉を切り、呆れた表情をそちらへ向ける。
俺はポカンと口を開けてそいつを見つめた。
「なにがセーフよ神崎君。もう学校は終わりよ」
「あれ? もうそんな時間?」
悪びれる様子もなく笑顔を浮かべて席へ向かう神崎。
夏休み前から登校拒否をしていた神崎に視線が集中しているが、当人はそんなことお構いなしだ。
俺はただ呆然と神崎を見つめる。
そして、目が合った。
目が合った瞬間ニカッと白い歯をのぞかせる神崎。
夏休みの終わりに髪を切ったようで、サッパリした頭だ。
「どうもみんな! 俺が神崎流星です!」
自分の席に到着した神崎が大きな声で言う。
俺は更に目を見開いて神崎を見た。
神崎流星。
確かにそう言ったよな?