☆☆☆
隠し部屋へと戻って来た俺たちは、大きく深呼吸をした。
普段使われていないだけあって埃っぽく、むせかえってしまう。
「ついに、この時が来た……」
神崎は感慨深げに呟き、鍵穴と鍵を交互に見つめている。
地下室になにが隠されているのか、俺自身も徐々に気になり始めていた。
こんなに厳重に保管しておくということは、莫大な資産かもしれない。
もしそうだとしても俺には全くの無関係なのだけれど、自然と喉が鳴った。
神崎は床に座り込み、鍵穴へと鍵を近づけて行く。
これがテレビ番組ならCMが入りそうな緊張感が漂っていた。
「開けるぞ……」
神崎が今まで聞いたことのないくらい小さな声で言い、鍵穴に鍵を差し込んだ。
それは安易に、なんの抵抗もなくカチッと音を立てて開いた。
同時に俺と神崎は顔を見合わせていた。
「開いた!」
2人同時に言い、思わず抱きしめ合う。
しばらくその場で飛び跳ねて喜んでいたが、相手が男だと思い出してそそくさと身を離した。
「よし、じゃあ行くぞ!」
神崎は自分に気合を入れるようにそう言い、地下室へのドアを開いたのだった……。
隠し部屋へと戻って来た俺たちは、大きく深呼吸をした。
普段使われていないだけあって埃っぽく、むせかえってしまう。
「ついに、この時が来た……」
神崎は感慨深げに呟き、鍵穴と鍵を交互に見つめている。
地下室になにが隠されているのか、俺自身も徐々に気になり始めていた。
こんなに厳重に保管しておくということは、莫大な資産かもしれない。
もしそうだとしても俺には全くの無関係なのだけれど、自然と喉が鳴った。
神崎は床に座り込み、鍵穴へと鍵を近づけて行く。
これがテレビ番組ならCMが入りそうな緊張感が漂っていた。
「開けるぞ……」
神崎が今まで聞いたことのないくらい小さな声で言い、鍵穴に鍵を差し込んだ。
それは安易に、なんの抵抗もなくカチッと音を立てて開いた。
同時に俺と神崎は顔を見合わせていた。
「開いた!」
2人同時に言い、思わず抱きしめ合う。
しばらくその場で飛び跳ねて喜んでいたが、相手が男だと思い出してそそくさと身を離した。
「よし、じゃあ行くぞ!」
神崎は自分に気合を入れるようにそう言い、地下室へのドアを開いたのだった……。