☆☆☆
食堂の入り口を通り過ぎて廊下の突き当りで立ちどまる。
目の前にある姿見が俺と神崎の姿を映し出した。
神崎は鏡に両手をつき、グイッと奥へ押した。
鏡の下についているキャスターがコロコロと音もなく動き、その向こうに廊下が現れた。
2度目だからだろうか、肌を撫でて行く冷気を感じても嫌な気にはならなかった。
神崎が先にたち、廊下を進んでいく。
部屋に立取りつく前に監視カメラがあり、俺たちは一度そこで立ちどまった。
背の高い神崎なら、背伸びをすれば届く位置にある。
「スイッチは……これだな」
監視カメラの上部についているスイッチを押すと、カメラの赤い光がフッと消えた。
ここから先は前回やったとおりに行動すればいいだけだった。
ドアの前まで移動して来た神崎は、前回同様に長い棒を取り出してドアのすき間に差し込んだ。
棒の先端は曲げられていて、内側の鍵に引っかかるようになっている。
神崎は前回同様に器用に棒を動かして、鍵はすぐに開いた。
「なんか手馴れて来てるな」
俺は神崎の後ろから隠し部屋に入ってそう言った。
「2度目だからな。前回の復習をすればいいだけだ」
神崎は何でもない事のように返事をして、部屋の中央まで進むと立ち止まった。
部屋の半分を埋め尽くしているダンボ-ルのせいで外よりも随分温度が高い気がする。
「ほら、ここ。ここで飛んでみろよ」
食堂の入り口を通り過ぎて廊下の突き当りで立ちどまる。
目の前にある姿見が俺と神崎の姿を映し出した。
神崎は鏡に両手をつき、グイッと奥へ押した。
鏡の下についているキャスターがコロコロと音もなく動き、その向こうに廊下が現れた。
2度目だからだろうか、肌を撫でて行く冷気を感じても嫌な気にはならなかった。
神崎が先にたち、廊下を進んでいく。
部屋に立取りつく前に監視カメラがあり、俺たちは一度そこで立ちどまった。
背の高い神崎なら、背伸びをすれば届く位置にある。
「スイッチは……これだな」
監視カメラの上部についているスイッチを押すと、カメラの赤い光がフッと消えた。
ここから先は前回やったとおりに行動すればいいだけだった。
ドアの前まで移動して来た神崎は、前回同様に長い棒を取り出してドアのすき間に差し込んだ。
棒の先端は曲げられていて、内側の鍵に引っかかるようになっている。
神崎は前回同様に器用に棒を動かして、鍵はすぐに開いた。
「なんか手馴れて来てるな」
俺は神崎の後ろから隠し部屋に入ってそう言った。
「2度目だからな。前回の復習をすればいいだけだ」
神崎は何でもない事のように返事をして、部屋の中央まで進むと立ち止まった。
部屋の半分を埋め尽くしているダンボ-ルのせいで外よりも随分温度が高い気がする。
「ほら、ここ。ここで飛んでみろよ」