☆☆☆
それから30分が経過していた。
相変わらず広い部屋からモニターらしきものは見つかっていない。
「この部屋じゃないのかなぁ……」
そろそろ疲れて来て、ドカッとソファに身を沈めて呟いた。
クッションがとても柔らかくて、体がズブズブとはまって行く感じがする。
昨夜眠れていないこともあり、自然と瞼が落ちて来る。
ソファはフカフカだし、今は家に誰もいないし、気兼ねなく昼寝することができそうだ。
ほんの1時間眠るくらい、神崎だって許してくれるだろう。
勝手な解釈の末、俺はソファにゴロンと横になっていた。
心地よい睡魔に身をゆだねようとした……その時だった。
伸ばした足に硬いものが当たった感触があった。
気にせずに睡魔について行こうとした時、カチッと音が鳴るのが聞こえた。
神崎がなにか見つけていじっているのだろう。
そう思った瞬間、地響きが聞こえてきていた。
ハッと息を飲んで跳ね起き、部屋の中を見回す。
ゴゴゴッと地面を揺らす音はまだ続いていて、「地震だ!」と叫んだ俺はテーブルの下に身を隠した。
「神崎! 神崎どこにいる!?」
全国で大きな地震が起こっているから、ちょっとした揺れでも油断ならなかった。
特にこの部屋は本が沢山積まれているのだ。
あれが頭の上に落下してきたら、命が危ない。
「ハジメ。俺はここだ」
少し遠くから声が聞こえる。
無事なようでひとまず安堵する。
さっきまでの地響きも途絶えて、今は静寂が垂れこめていた。
「よかった、止まったみたいだな」
「あぁ……これは……すごいな」
神崎の声は相変わらず遠い。
「ハジメ、ほら、見てみろよ」
その声はどんどん遠ざかって行く。
おかしいな。
いくら広い部屋でも一部屋なんだから、そんなに遠ざかるはずがないのに……。
それから30分が経過していた。
相変わらず広い部屋からモニターらしきものは見つかっていない。
「この部屋じゃないのかなぁ……」
そろそろ疲れて来て、ドカッとソファに身を沈めて呟いた。
クッションがとても柔らかくて、体がズブズブとはまって行く感じがする。
昨夜眠れていないこともあり、自然と瞼が落ちて来る。
ソファはフカフカだし、今は家に誰もいないし、気兼ねなく昼寝することができそうだ。
ほんの1時間眠るくらい、神崎だって許してくれるだろう。
勝手な解釈の末、俺はソファにゴロンと横になっていた。
心地よい睡魔に身をゆだねようとした……その時だった。
伸ばした足に硬いものが当たった感触があった。
気にせずに睡魔について行こうとした時、カチッと音が鳴るのが聞こえた。
神崎がなにか見つけていじっているのだろう。
そう思った瞬間、地響きが聞こえてきていた。
ハッと息を飲んで跳ね起き、部屋の中を見回す。
ゴゴゴッと地面を揺らす音はまだ続いていて、「地震だ!」と叫んだ俺はテーブルの下に身を隠した。
「神崎! 神崎どこにいる!?」
全国で大きな地震が起こっているから、ちょっとした揺れでも油断ならなかった。
特にこの部屋は本が沢山積まれているのだ。
あれが頭の上に落下してきたら、命が危ない。
「ハジメ。俺はここだ」
少し遠くから声が聞こえる。
無事なようでひとまず安堵する。
さっきまでの地響きも途絶えて、今は静寂が垂れこめていた。
「よかった、止まったみたいだな」
「あぁ……これは……すごいな」
神崎の声は相変わらず遠い。
「ハジメ、ほら、見てみろよ」
その声はどんどん遠ざかって行く。
おかしいな。
いくら広い部屋でも一部屋なんだから、そんなに遠ざかるはずがないのに……。